宗安寺(宗安禅寺)は別名、川上不動といい、四国三十六不動尊第17番札所に定められ、地元ではお不動さんと親しまれています。 当寺由緒に、昔鏡川上流領家郷の横矢から洪水に流された不動尊が、現住地の大藤に掛かり安置された、との伝承から川上不動の名があります。 開基は古く平安時代とされ大同二年(807年)と比定されています。 国指定重要文化財 木造不動明王坐像(明治44年8月9日指定) - 檜材、一木造、像高142.3cm、鎌倉時代作 木造持国天・増長天立像(明治44年8月9日指定) - 持国天像は欅材、一木造、像高160.2cm、鎌倉時代作 増長天像は檜材、一木造、像高135.3cm、平安時代後期作 正式に宗安禅寺が成立したのは、鎌倉時代末期で、京都五山東福寺派の雙峰国師の開設により、本尊は釈迦如来像が安置されました。 やがて、長浜の雪蹊寺、五台山の吸江庵(寺)と共に土佐の臨済宗三大禅寺の一つと言われるようになりました。 宗安禅寺は戦国時代は土佐七雄(とさしちゆう)の中でも最大の豪族本山氏の菩提寺であり、その後土佐を統一した長曾我部氏も厚く保護したそうです。 明治初頭の廃仏毀釈により明治4年一時的に廃寺となりましたが、明治13年臨済宗妙心寺末寺として中興洪巖文昌和尚により再興され現在に至っております。 現住職は 第十五代 |